日本のポンペイ!鬼押出し園の迫力に驚かされる
11月の3連休中日の日曜日。
私達、夫婦は群馬県に日帰りでお出掛けしました。
きっかけは最近ハマっているブラタモリの浅間山の回を観た事。
紅葉が群馬県・栃木県の山間部にやってきている事もあり、あわよくば紅葉も楽しもうと~。
鬼押出し園です!
【鬼押出し園】
押出し園詳細
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住所 〒377-1593 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
☎ 0279-86-4141
【車】上信越道 碓氷軽井沢インターから中軽井沢、鬼押ハイウェー経由で30km
小諸インターから中軽井沢、鬼押ハイウェー経由で35km
【電車】 北陸新幹線 軽井沢駅からバスで40分
しなの鉄道 中軽井沢駅からバスで30分
【駐車場】 無料[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”営業時間” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]営業時間 8時~17時[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”入園料” open=”no” style=”default” icon=”plus” anchor=”” class=””]
鬼押出し園の入園料はこちらです。
- 大人650円
- 子供450円
詳細はこちらです。
入園料の割引券はこちらです⇒割引券[/su_spoiler]
鬼押出し園見学
鬼押出し園は、ワンちゃんの入園もOKなので、園内には沢山のワンちゃんがいましたよ。
海外からの観光客の方も大勢いましたね。
園内のマップを見ると、普段あまり運動をしない人間には中々ハードな行程の様子。
インターネットで50円割引券を見つけました。
「鬼押出し園」、「割引」で検索すると出てきます。
画面を券売所で見せると夫婦で100円引きに。
鬼押出し園の入り口にブラタモリのタモさんのシールが。
やはり反響がかなりあったようで、通常の週末よりお客様は多かったようです。
私達もその内の2人(笑)
鬼押出し園は浅間山の麓にある、天明3年(1783年)の浅間山の大噴火の際に流出した溶岩跡に作られた観光スポットです。
鬼押出しって、パンチの効いたネーミングですが、昔から浅間山には鬼が住んでいると言われていて、鬼が噴火の際に溶岩を火口から押出したので、
鬼押出しと呼ばれているそうです。
園内には様々な奇岩があります。
園内から浅間山を見上げた光景。
雲は多かったですが、天気は悪くなかったのは幸い。
園内の入り口付近です。
場内アナウンスでガイドの方が無料で園内を案内してくれるというので、ミニツアーに参加する事に。
園内には様々なコースがあります。
ガイドさんには表参道を浅間山観音堂まで案内してもらえます。
案内はとても良かったです。
話はテンポが良く面白い。
小さいお子さんには難しい内容かもしれませんが、周辺の歴史、景観、植生、鬼押出し園の成り立ちなど多岐にわたり、所要時間30分間程、全く飽きずに楽しめました。
徐々に登って行きます。
園内の高低差は40m程です。
パンプスやサンダルは止めておいた方が良いです。
園内はキレイなトイレが多数ありますので女性の方はにも安心。
休憩所は多くあります。万が一、浅間山が噴火した際には避難所に早変わり。
溶岩の間から松がコンニチハ。
長い年月を経てここまでになったらしいです。
植物が育つには厳しい環境の為、普通の松より、松ぼっくりがとても多い。
環境に合わせて植物は逞しく育っていきますね。
行程の中盤にある、浅間山観音堂に到着。
上野の寛永寺の別院になるそうです。
紅葉は始まっていましたが、まだ木々によってバラツキがありますね。
手前には軽井沢おもちゃ王国の観覧車が見えます。
その奥には草津の温泉街が。
更に先には本白根山などの山々が鎮座しています。
腹が減っては戦が出来ぬとばかりに、お休み処で休憩。
左上から、キノコ入りのオヤキ、甘酒、みそ田楽、磯部団子を頬張ってスタミナチャージ。
お腹も満たされたので、更に鬼押出し園を奥へと進みます。
アップダウンは激しさを増していきます。
炎観音。
観音様が優しい表情で、励ましてくれます。
私達の行程を。
後ろから奥様にパチリと撮られます。
入り口で貸してもらえる、スキー用のストックが優れものでした。
必ず借りた方が良いかと思われます。
かなり助かりましたので。
岩の隙間やら表面に生える苔が何とも良い感じ。
火山が噴火して、溶岩が流れ出し、生物・植物が何も無くなってしまった後に、最初に現れるのが苔などの菌類だそうです。
溶岩が長い年月をかけて風化して出来上がった、自然の作り上げた芸術作品ですね。
鬼押出し園のコースも終盤。
見晴台にやってきました。
遠くまで見渡せて、良い景色です。
溶岩と木々のコントラストが何とも言えません。
ヒカリゴケの自生場所までやってきました。
見られる季節があって、5月中旬~10月下旬との事で季節は終わってしまっているのですが。
ラッキーな事に、奥の方にヒカリゴケが少し残っていました。
石割の松へやって来ました。
この松は樹齢100年。
先ほどのものよりも岩を突き破って生えている感じがお見事。
苔に囲まれた可愛い小鬼を発見。
今回は紅葉手前でしたが、紅葉するとこんな感じになるようです。
冬も溶岩と雪の組み合わせが良いですね。
標高1300m以上ありますので、新緑の季節には高山植物も見頃なようです。
鬼押出し園は、四季を通じて、様々な景色を楽しめます。
高原野菜の販売やおみやげ物屋さんもありました。
ゆっくり園内を一周して、所要時間は2時間程(休憩や参拝を含む)かかりました。
良い運動になりました。
鎌原観音堂
鬼押出し園を2時間程、散策した後は、少し北にある鎌原観音堂へ。
浅間山の大噴火の際には、麓にあった鎌原村は火口より12キロ離れていたものの、噴火による溶岩が土石を巻き込み土石なだれとなって村全体を襲いました。
5~6メートルの深さまで埋まってしまい、鎌原観音堂だけが少し高台にあり残ったそうです。
観音堂に逃げて助かった村民は93人。477人もの方が亡くなったとの事。
イタリアのポンペイ遺跡と状況が似通っていたことから、日本のポンペイとも言われているよう。
浅間山大噴火の状況とその後の発掘調査が克明にまとめられています。
発掘調査で逃げ遅れた遺体も2人発見されています。
年老いた母親を背負った娘が後少し石段を登れればという所で亡くなられたようです。
涙を禁じ得ません。
災害から間一髪、難を逃れた方々によって村は復興されました。
大噴火の災害を受けたとは思えない程、静かに佇んでいます。
生き残った93人の子孫が口伝により、災害と復興を語り継がれているとのこと。
良く見ると、タモさんと子孫の方々の写真が。
ここでもブラタモリ効果はかなり大きい様子。
赤い橋の下には埋もれてしまっていた階段がみえます。
生死を分けてしまった15段の階段です。
ブラタモリを観て、今回のお出かけにつながったのですが、とても興味深く、自分の今まで知ることのなかった知識を得られて有意義な旅行になりました。
たまには我欲から解放された旅も良いものですね。
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